Long Service Leaveとは?
- 楠本 岳

- 3月18日
- 読了時間: 3分
更新日:3月18日

10年働くと2〜3ヶ月休める、オーストラリアならではの特別休暇。
それが 「Long Service Leave(ロングサービスリーブ)」 です。
簡単に言うと、長く働いた人へのご褒美休暇。長く同じ会社で働いた従業員は、まとまった休暇を有給で取得することができます。
この記事では、Long Service Leaveについて、以下のポイントをわかりやすく整理します。
何年働くと取得できるのか
どんな制度なのか
どれくらい休めるのか
10年働くと約2〜3ヶ月の休暇がもらえる
多くの州では、10年勤務すると約8〜13週間のLong Service Leave が発生します。
つまり、約2〜3ヶ月の有給休暇です。
企業によらず、必ずもらえる特別休暇というのは、オーストラリアならではの嬉しいポイントですね。
Long Service Leaveってどんな制度?
この制度は、長く働いてくれた人への特別休暇です。オーストラリアでは、長く同じ会社で働くことを社会全体で評価する文化があります。そのため、一定年数勤めた従業員には長期休暇が認められているのです。
Long Service Leaveは、通常の有給(Annual Leave)と同様に、毎年少しずつ積み立てられていきます。
例えばVictoria州では、10年勤務で約8.67週間の休暇が発生します。計算すると、1年間で約0.87週間ずつ積み立てられるというイメージです。
意外に思うかもしれませんが、多くの州では、一定年数働いたあとに退職しても、Long Service 休暇分を現金で受け取れる場合があります。例えば7年以上勤務した場合など、州によって条件は異なりますが、途中で退職しても無駄にならないような制度になっている場合もあります。
日本との違い
日本とオーストラリアの長期勤続休暇の違いは、以下の通りです。
国 | 長期勤続休暇の位置付け |
日本 | 会社制度に依存(法律上の義務はなし) |
オーストラリア | 州法で規定された法律上の権利 |
日本は労働法で定められていないため、勤続年数に応じた休暇は各企業ごとに異なりますが、
オーストラリアでは、法律で守られた休暇制度として成立しています。
Long Service Leaveは州ごとに違う
オーストラリアでは、労働法の一部は州ごとに管理されています。そのため、Long Service Leaveの取得条件や休暇日数も州ごとに異なります。
各州の取得条件と休暇日数
州・準州 | 取得の目安 | 休暇の目安 |
NSW | 10年 | 約8.67週間 |
Victoria | 7年から取得可 | 7年で約6.07週間/10年で約8.67週間 |
Queensland | 10年 | 約8.67週間 |
South Australia | 10年 | 13週間 |
Western Australia | 10年 | 約8.67週間 |
Tasmania | 10年 | 約8 2/3週間 |
ACT | 7年から取得可 | 7年で約6.07週間 |
Northern Territory | 10年 | 13週間 |
ポイント:
Victoria州とACTは、7年勤務で権利が発生する特別ルールあり
South Australia州とNorthern Territory州は、13週間で他州より休暇期間が1ヶ月程度も長い
オーストラリア駐在員の場合は?
駐在員の場合、どのルールが適用されるかによって扱いが変わることがあります。
日本本社のルール
オーストラリアの雇用契約
どちらが優先されるかは契約内容次第なので、必ず確認しておくことが大切です。
ということで、Long Service Leaveは、オーストラリアならではの長期勤続者向け特別休暇です。
押さえておきたいポイントは3つです。
基本は10年勤務でもらえる特別休暇制度
約2〜3ヶ月の有給休暇
途中退職でも支払われる場合がある(州による)
特にVictoria州とACT州は7年ルールがあるため、早めに権利が発生する点も覚えておくと便利です。

楠本 岳(Kusumoto Takeshi)
人材コンサルタント/CAREER MEISTER
2007年にオーストラリアの人材紹介会社に転職し、メルボルンへ移住。
人材営業、メルボルン支店長、会社取締役を経て2014年末に独立の為に退職。2015年2月にCAREER MEISTERを創業。 日系企業のオーストラリアビジネス参入や事業発展を人材面から支えるプロフェッショナルとして、これまでに100社を超える企業への紹介実績と5000人以上の面談実績、500人を超える成約実績。現在は CAREER MEISTER (Kusumoto & Co Pty Ltd) のCEOを務める。

