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【2026年3月】オーストラリア賃貸ルール大改正とペット事情を徹底解説(VIC・WA)

ゴールドコーストに住み始めて31年、現地の不動産業界で日々奮闘している武尾です。

オーストラリアの夏が終わりを告げ、秋の気配が漂い始めた2026年3月。今、オーストラリアの不動産シーンでは、これまでの常識を覆すような「賃貸ルールの激変」が起きています。特にビクトリア州や西オーストラリア州にお住まいの方、あるいはこれからオーストラリアでの生活を始める方にとって、今月施行される新ルールは「知っているかいないか」で家探しの難易度が大きく変わる内容です。

今回は、最新の法改正のポイントと、日本人から見ると驚くようなオーストラリアのペット事情について、プロの視点を交えて詳しく解説します。


1. ビクトリア州:賃貸申込の「ブラックボックス」がついに終了

ビクトリア州(VIC)賃貸申込ルールの大改正「Form 3A」とは

まずお伝えしたいのが、メルボルンのあるビクトリア州(VIC)の動きです。

2026年3月31日から、賃貸物件の申し込みにおける革命的な変更「Form 3A」の義務化がスタートしました。

※Form 3A:Form3Aは不動産会社が賃貸物件を仲介する際に使われる書類です。

以前は不動産会社によってフォーマットや記載内容が異なっておりましたが、現在は統一された書類を使用することが義務付けられています。


統一申込フォーム導入の背景

これまで、オーストラリアでの家探し(特に人気の高い物件)は、審査に通るために「何でも情報を出さなければならない」という風潮がありました。不動産会社ごとに異なるフォームが使われ、中には非常にプライベートな内容まで踏み込んでくるケースも珍しくありませんでした。

しかし、今後は州が規定した標準フォーム「Form 3A」以外の使用が厳格に禁止されます。


エージェントが聞いてはいけないNG項目一覧

新ルールでは、プライバシー保護の観点から、エージェントや家主が以下の情報を要求することは「違法」となります。

  • 扶養家族(子供)の詳細な属性

    「何人住むか」は確認事項ですが、子供の有無や年齢によって入居を差別することは許されません。

  • 雇用主への勝手な直接連絡

    かつてはエージェントが勤務先に電話して「この人は本当に働いていますか?」と探ることもありましたが、今後は給与明細等の提出で十分とされ、勝手な連絡は禁止されます。

  • 銀行口座の全取引履歴

    支払い能力の証明として残高証明は必要ですが、何にお金を使っているかという「家計の全容」を覗き見することはできなくなります。


日本人の感覚だと、「少しでも心証を良くするために何でも答えなきゃ」と思いがちですが、これからは「プライバシーを守る権利」が法律で明確に守られます。堂々とルールに則った申し込みをしましょう。


2. 西オーストラリア州、ペットは「許可」ではなく「居住者の権利」へ

続いて、パースを中心とする西オーストラリア州(WA)の話題です。2026年3月28日から、新しい標準賃貸契約書が導入され、ペットに関するルールが「原則自由」へと大きくシフトしました。

今回の改正により、ペットはこれまでのような「許可制」ではなく、入居者の権利として扱われる方向に変わってきています。


14日ルールとは?無回答=自動承認へ

WA州の新ルールで最も注目すべきは、申請後の回答期限です。

入居者がペットを飼いたいと申請した場合、家主(オーナー)は14日以内に回答をしなければなりません。もし14日間、家主から返答がなかった場合、その申請は「自動的に承認された」とみなされます。


家主が拒否できる条件とは

家主が拒否できるのは、

  • 物件がペットに適していない(極端に狭いなど)

  • 共同住宅の管理規約で禁止されている

といった、非常に限定的かつ合理的な理由がある場合のみです。

単に「汚されそうだから嫌だ」という理由は、もはや通用しない時代になりました。

州ごとに回答期限を見てみますと、クイーンズランド州、タスマニア州も14日、ニューサウスウェールス州は21日となっています。


オーストラリアのペット文化!日本との違いがすごい

法律だけでなく、社会全体がペットに対して非常にオープンなのもオーストラリアの魅力です。

現地で生活していると、日本では考えられない光景に多々遭遇します。


ホームセンターは犬OK

オーストラリア最大のホームセンター「Bunnings」では、大型犬がカートに乗っていたり、飼い主の横を颯爽と歩いたりして買い物を楽しんでいます。

週末のバニングスはさながらドッグショーのようで、知らない人同士が「可愛いわね、何歳?」と立ち話をするのが日常です。


犬もカフェ文化!パピチーノ(Puppy-ccino)と犬同伴が当たり前

朝の散歩ついでにカフェに寄るのはこちらの定番。多くのカフェには、犬専用の「パピチーノ」(ヤギミルク等の泡立てたもの)が用意されています。

飼い主がフラットホワイトを飲んでいる横で、犬も自分のカップに夢中。店員さんも、注文を取る前にまず犬に挨拶をしてくれるほどです。


公共交通機関もOK、フェリー・電車で一緒に移動

シドニーのフェリーやメルボルンの電車など、多くの場所でペットの乗車が認められています。

日本のように「全身を隠すキャリーバッグ」に閉じ込める必要はなく、リードと適切なマナーがあれば、家族として一緒に移動できるのです。


賃貸ルール改正で重要なのは「権利を知ること」

ルールが変わり、借り手の権利が強くなっているとはいえ、現場では混乱も起きています。

古い慣習のまま動いている不動産エージェントや家主もまだ存在します。

大切なのは、「自分の権利を正しく知っておくこと」です。

新しい州規定のフォームを知っているか、申請の期限を把握しているかだけで、家探しのストレスは確実に軽減されます。


オーストラリア賃貸物件探しリロケーションサービス

まるっとオーストラリアではVIC州、QLD州にて現地駐在、長期親子留学などの目的で長期賃貸物件をお探しの方々を対象に、賃貸物件のリロケーションサービスをご提供しております。

お気軽にご相談ください。

皆さんのオーストラリアライフが、より快適で自由なものになることを願っています!

武尾 和彦(Takeo Kazuhiko)

不動産エージェント/Keihin living

神奈川県茅ヶ崎市出身、ゴールドコースト在住30年。2015年にオーストラリアの不動産ライセンスを取得後、KEIHIN LIVING代表としてローカルの不動産エージェントと提携して日系のクライアントを中心に新築物件購入の仲介、中古物件の売却、賃貸管理業、バイヤーズエージェントなど多数の案件に従事。業務を通じた日々の実体験をもとに、オーストラリアの不動産について現地のリアルな最新情報をお届けします。


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