駐在員が知っておきたいアワード(Award)とは?
- 楠本 岳

- 2月12日
- 読了時間: 3分
更新日:3月25日

アワード(Award)とは?
Fair workを知った次に出てくるのが 「Award(アワード)」 という言葉。初めて聞くと「賞かな?」「コンテストかな?」と思うかもしれませんが、オーストラリアの労働環境においてはまったく別物です。
簡単に言えば、「業種ごとの労働ルールブック」 です。Fair workが決めた基本ルールを土台に、さらに細かく「この業界ならこういう条件で働くべき」という取り決めが加えられています。
例えば:
レストランやカフェ → Hospitality Award
オフィスの事務職 → Clerks Award
建設業 → Building and Construction Award
業界ごとに存在し、それぞれ数百ページにわたる詳細なルールがあります。
日本では、地域ごとに最低賃金が存在しますが、オーストラリアでは、国として業界・業種ごと(雇用形態・年齢別)に最低賃金、最低労働条件が定められています。
また、毎年7月に見直しがあるため、変更がある場合には、早急な対応が求められます。「知らなかった」では訴えられてもおかしくないのがオーストラリアです。
駐在員として、まずは覚えておきたいのが「アワード(Award)」です。
アワード記載の条件は「最低ライン」
アワードには、次のようなことが細かく決められています:
時給・月給の最低ライン
残業・休日出勤の割増率(ペナルティレート)
休憩の取り方
仕事のランク(Level 1, Level 2…)ごとの役割と賃金
つまり「この仕事をこの条件で雇うなら、最低限ここまでは守りなさい」というガイドラインです。
給与やルールは「会社基準」ではなく「アワード基準」
ここで大切なのは、日本企業の感覚ではなく、アワード基準で考えることです。「日本でこのくらい払っていたから…」では通用せず、現地のアワードに基づいて給料や勤務条件を設定する必要があります。
逆に従業員の立場からすると、「自分の給料、アワードの最低ラインは超えてるのかな?」と確認する目安になります。
オーストラリアでは何よりも「フェア(公平)」であることが重要
オーストラリアでは、給料も働き方も「アワードが基準」。ここを知らないまま採用すると、「実は最低賃金割れだった」「残業代を払ってなかった」なんてことが起こり得ます。駐在員もご家族も、アワードを知ることが安心して働く第一歩になります。

楠本 岳(Kusumoto Takeshi)
人材コンサルタント/CAREER MEISTER
2007年にオーストラリアの人材紹介会社に転職し、メルボルンへ移住。
人材営業、メルボルン支店長、会社取締役を経て2014年末に独立の為に退職。2015年2月にCAREER MEISTERを創業。 日系企業のオーストラリアビジネス参入や事業発展を人材面から支えるプロフェッショナルとして、これまでに100社を超える企業への紹介実績と5000人以上の面談実績、500人を超える成約実績。現在は CAREER MEISTER (Kusumoto & Co Pty Ltd) のCEOを務める。


